見なかったことにしても事実は変わらなかった
K子とは小学校からの同級生で家族ぐるみのつきあいがあった
中学生の頃にはいつの間にか交際
勘違いしてたわけではなくて告白のシーンがないまま一線を超えたコース
大学二年の時にK子が妊娠して俺は勿論大喜びさ
両家親は休学などもさせなければならないため
避妊失敗について俺とK子をこっぴどく叱りもしたが
次第に孫はよ生まれんかなムードで円満結婚へ向け準備
そんな中K子は上の空や乾いた笑いが増えていった
付き合い長い分妙だなと気づいてはいた
そのタイミングのそれが暗示する内容に恐れをなして口に出せなかった